#415 具体 GUTAI: ニューヨーク・グッゲンハイム美術館展覧会

本書は単なる展覧会図録のレベルでなく以下に説明する通り正に具体美術についてのバイブルとも言うべき本。国際的にも極めて高く評価されている本です。出版 2013年 ハードカバー28.2 x 23 cm厚さ 3.5 cm316 ページ具体美術協会は、1954年に吉原治良が大阪近郊の芦屋で結成しました。2世代にわたる59名のアーティストが参加し、戦後の日本美術史上、最も先鋭的なムーブメントのひとつとなった。本書は、ニューヨークのソロモン・R・グッゲンハイム美術館で開催された、アメリカで初めての「具体」回顧展に関連して出版されたもの。本書は、ニューヨークのソロモン・R・グッゲンハイム美術館で開催された、アメリカで初めて「具体」をテーマにした回顧展と同時に刊行されました。この展覧会カタログは、具体という前衛芸術運動の大胆で革新的な創造性の幅を示し、戦後の日本と西洋の文化的、社会的、政治的文脈における美的戦略を検証し、現代芸術の拡大したトランスナショナルな歴史と評論の中に、具体をさらに確立することを目的とするものです。本書は、具体が素材、コンセプト、プロセス、パフォーマティヴィティ、環境に対して行ったユニークなアプローチをテーマ別、年代別に構成し、さまざまなメディアやスタイルで具体が行った過激な実験を調査し、個々のアーティストがポストアトミック時代における芸術のあり方や意味の限界にいかに挑んだかを明らかにするものです。絵画、コンセプチュアルアート、パフォーマンス、映画、インスタレーションアート、サウンドアート、インタラクティブアート、ライトアート、キネティックアートなど、多岐にわたります。25人のアーティストによる約120点の作品を掲載し、代表的な具体美術作品とあまり知られていない作品の両方を取り上げています。カタログのデザインは、具体が持つ自由な創造性を反映した、大胆で斬新なものとなっています。また具体美術作家の著作、年表、作家略歴、参考文献も記載。※白髪一雄、田中敦子、吉原治良、元永定正他。